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「コウゾ」 クワ科
学名:Broussonetia kazinoki 技法:楮の木の皮を蒟蒻芋で作った糊で固めたもの。
良質な繊維をとる為に野生のヒメコウゾとカジの木を掛け合わせ作られた交雑種。本州以南に分布しており木イチゴの様な実をつける。古代から布や和紙の原料として使われてきた有用な植物であり、製紙原料の中で最も強く良質、といわれている。
「ヒツジ」 ウシ科ヤギ亜科
学名:Ovis aries
技法:羊の毛をニードルパンチでフェルト化させる。
羊と人間の関係は古く8000年前とも言われます。羊も
最初は食用として殺した毛皮を利用していたと思われるが、あるとき羊毛が絡まってシート状になる事を発見し、フェルトという技術が生まれた。その後糸を紡ぐ技術が発達し、布を織ることへと発展していった。
「ワタ」 アオイ科
学名:Gossypiumarboreum var. indicum技法:綿花を蒟蒻芋で作った糊で固める。
綿の歴史は古く、紀元前3000年前のインダス文明にさかのぼる。その後シルクロードにより様々な種類の綿が世界中に伝わる。日本で栽培される様になったのは1400〜1500年。一般庶民に普及するに至ったのは江戸時代で、意外にも日本の綿の歴史は浅い。
学名:Gossypiumarboreum var. indicum技法:Tシャツを砕き蒟蒻芋で作った糊で固める。
「カラムシ」 イラクサ科
学名:Boehmeria nivea var. nipononivea技法:カラムシの繊維を蒟蒻芋から作った糊で固める。
ラミーと同じ仲間。越後上布の原料として有名である。今でこそしつこい雑草として嫌われる場合もあるが、茎の皮からは衣類、紙、さらには漁網にまで利用できる丈夫な靭皮繊維が取れるため、分布域では6000年前から栽培されてきた。
「ポリエステル」
学名:Poly-Ethylene-Terephthalate技法:織物工場でる織り捨て(タテ糸の余り)を不飽和ポリエステルで固める。
石油を原料とする。1941年にイギリスで開発される。石油製品としてあまり良いイメージを持たれないポリエステルだが、リサイクルできるという視点から見ると、一番エコな繊維でもある。
「スギ」 スギ科
学名:Cryptomeria japonica技法:スギの削りかすをボンドで固める。
日本全土に分布している針葉樹。スギの名の由来は、真直ぐの木「直木」から来ていると言われる。割裂性がよく、薪割りのように割ることによって、角材から板材までを作ることができる。従って、古来より重要な木材として重宝されてきた。
「針葉樹」
学名:Conifer技法:新聞紙を小麦粉から作った糊で固める。
エゾマツ・トドマツ・アカマツなどの針葉樹を砕木機にかけて作ったパルプから作られる。パルプとは、木材や草などから抽出した繊維のことで、主成分はセルロース。このセルロースは水素結合により結びつく性質があり、紙はこの特性を利用して作られる。
絹の生産は紀元前3000年頃の中国では既に養蚕は始まっていた。シルクロードの貿易品でも有名である。また、繊維自身にセリシンというタンパク質セリシンが含まれており、これを落すか落さないかで風合いが全く変わってくる。
「カイコ」 カイコガ科
学名:Bombyx mori技法:産業廃棄物のおがらみちょ糸に熱をかけ固める。
カイコガ科製糸工場で繭から糸を作るとき、セリシンが強く付き過ぎている部分は産業廃棄物として捨てられてしまう。しかし、この絹のゴミに含まれているセリシンは高い保湿力、紫外線吸収力、抗酸化作用があると言われ、スキンケアの成分としても利用されています。